うちの会社でひとり、強烈な自作erが存在する。
ケースはフルタワー、CPUやマザーボードは当然のように時代のハイエンド。ストレージはHDDやSSDを限界まで積み、電源はチタニウムかプラチナ、冷却ですら抜かりはない。その他、マニアしか知らないようなメーカーのうんちくもどっさり。
もちろんオーバークロッカーで、納得のいくベンチスコアを叩き出した瞬間にこそ人生の意義を見出すという。冷却について突っ込んだ話をしなかったものの、マニアしかしない、できないといわれる「水冷」の可能性が非常に高い。
ワシはHaswellおじさんであると同時に、「水冷やめとけおじさん」でもあるので、賢明なる読者諸兄姉にあらためて。
「水冷やめとけ」
うんざりするほどにお約束ですねい。
しかし彼といえば、その強烈に偏った価値観が特徴で、
- スペック至上主義じゃないヤツはアホ
- ミニケースとかアホ
- ミニタワーケースもアホ
- OCしないのはアホ
- アップル信者はアホ
といった某匿名掲示板での信者同士戦を思わせるような割と過激な発言を、現実世界で堂々と公言してはばからない、そんな価値観。さらに、その価値観を周囲に押し付け、他人を矯正しようとするから実に性質が悪い。
当然、なにも起こらないはずがなく
そんな彼なもんだから、社内のパソコンを趣味とする他人と価値観の相違で問題になることも珍しくない。
つい最近、WindowsからMacへ買い替えた某氏につっかかり、件の価値観を限界まで押し付け、そして案の定煙たがられていた。いわく、
- コスパわりぃぞ
- ゲームしねぇのか
- キーボードクソじゃねぇか などなど
WindowsからMacへ移行したことを「改宗だ!裏切りだ!」とも騒ぎ立てるあたり、宗教論争の一部に見えちゃうぐらうには酷い内容だったという。
VS ワシ
こんな流れなもんだから、これまた当然のようにワシとも価値観バトルとあいなった。
「いつのよ?」
ワシ「Haswell、あと電源壊れた。」
唐突に、いつぞやの電源の話を持ち出して対応をうかがう。
「なんだよ、現行のヤツに替えねーのかよ?」
ワシ「ワシの使い方だとCPU含めて刷新する理由がないぜえ。これで数年は稼げるだろうから、まだまだ使うぜえ。」
「Sandyおじさん系か…」
ポツリとつぶやいたあと、彼はまるで諦めたかのように話題を打ち切った。
焼き切れるまで使わんとする貧乏根性に、低スペPCを組むような美学を見出したのか。はたまた、色んな意味でコイツはダメだと見切りをつけたのか。
とにかく話題は打ち切られた。
ワシの感想
フルタワーか、ミニケースか、Macか。
議論は尽きないところなんだけど、個人的に「使うPCは、なんでもいんじゃない?壊れなけりゃ」という考え。なのでPCそのものに、沼レベルでハマるってことは、今後もないかなぁと。
それにしても、WindowsからMacへ移行っていうのは、かなりの割合で片道切符って印象。Macユーザーになったほうの彼の今後が気になるところだ。